子どもが学校に行けなくなると、真っ先に自分を責めてしまう——。
「もっとできたはず」
「私のせいかもしれない」
「何かできることはないの?」
そんな思いが胸の奥で重く沈み、どう扱ったらいいのかわからなくなることがあります。
でも、罪悪感や無力感は間違った感情ではありません。
むしろ、それだけ子どもを大切に思っている証でもあります。
この記事では、不登校の子どもを支える親が抱えやすい「罪悪感」「無力感」との向き合い方を実践的にまとめました。
心を少し軽くするためのヒントとして、必要なところだけ持ち帰ってくださいね。
なぜ不登校の親は「罪悪感」や「無力感」を抱くのか
子どもが学校へ行けなくなると、多くの親は真っ先に 自分を責めます。
「あの時もっと話を聞いてあげれば」
「私の育て方が悪かったのかもしれない」
「あの時の私の対応が悪かったんだ」
「こうすれば良かったのかもしれない」
自分を責める言葉は止まりません。
不登校が少し長くなってくると
「何を言ってもダメなのか」
「親なのに何もできない」
「この子の将来は…」
と、無力な自分を情けなく感じたり、苛立ちを感じたり…
それほどまでに罪悪感や無力感が強くなる理由は、「この子を育てたのは自分」という責任感や子どもの人生を大切に思い「幸せになって欲しい」という気持ちからです。
どれも親として当然の気持ちですよね。
子どもの苦しみを自分のもののように感じてしまう。
それは決しておかしなことではなく、親として自然なことです。
無力感を感じるのは、子どもを愛しているから
無力感は、
「どうにもできない」
「何をしても変わらない」
という思いから生まれます。
でもその感情の奥には「助けたい」「なんとかしてあげたい」という願いがあります。
つまり無力感もまた、
親として大切なものを守りたい気持ちがあるからこそ生まれる感情。
罪悪感・無力感を感じている自分を受け入れて
ただし、その思いが強くなりすぎると
・必要以上に子どもに介入する
・自分を責め続けて疲弊する
・正解探しの迷路に入り込む
・子どもの思いが見えなくなる
など、親自身のエネルギーが奪われてしまいます。
罪悪感や無力感を持つのは自然なこと。
だからこそ否定せずに、受け入れることが大切になります。
不登校の子を持つと、「子の今を受け入れましょう」とも言われますね。
それを自分自身にもしてあげましょう。
最初は「自分を受け入れる?…どういうこと?」と戸惑うかもしれません。
それは自分の感情を客観的に見て、今の自分の感情を認めることです。
自分を大切にすることにつながります。
感情に飲み込まれないための3つのステップ

① 自分の感情を一度、事実として認める
「つらい」「どうしていいかわからない」
これをそのまま認めることが、心の負担を減らします。
「親なんだからそんなこと思ってはダメだ」など否定することは、自分が自分を「ダメ!」と責めることになり、苦しさが増幅します。
まずは自分だけは自分の思いを認めてあげてください。
少し離れたところにいる自分に「つらいね。どうしたらいいのかわからないよね」と言ってもらうイメージです。
私も度々、自分に「今日は頑張ってたね」「あの時嫌な感じがしたね」と言ってあげています。
そうすることで感情が少し落ち着き、客観的に捉えることがでます。
さらに、紙に書く・誰かに話すなど自分の素直な気持ちを心の中から取り出してあげてください。
それは自分を大切にしている行動であり、それだけで心が落ち着くことがあります。
② 他人の視線や発言から距離を置く
不登校の悩みが深くなる理由のひとつは、周囲の意見や価値観が入り込みすぎることです。
ママ友、子どもの同級生、学校とのやりとり、自分の親の強い意見…。
外の視線が強くなるほど、親は自分を責め、心は不安定になります。
「今はこの子のペースに合わせる」と決めて、
他人の価値観より 家庭内の安心を優先してください。
③ 自分の生活をほんの少し整える
罪悪感・無力感が続くと、生活が乱れやすくなります。
するとさらに心が不安定になり、悪循環が起こります。
整えると言っても、難しいことではありません。
・朝、窓を開けて空気を入れ替える
・お気に入りの飲み物を用意する
・10分散歩する
・短い昼寝
こうした小さな行動が、親の心を落ち着かせます。
親が安定していることが、
子どもにとっては最大の支えです。
親が整うと、子どもに起こる小さな変化

親の表情が緩むと、子どもは敏感に感じ取ります。
・部屋から出てくるタイミングが増える
・言葉数が少しだけ増える
・目の表情がやわらぐ
・家の中の空気が軽くなる
変化はとても小さく、気づきにくいかもしれません。
でも、その積み重ねが子どもが動き出す土台になります。
親が自分を整えることは、
子どもの回復と関係ないように感じたり、「自分のことを優先するなんて」と思うかもしれませんが、実は一番の近道なのです。
おわりに
罪悪感も無力感も、その気持ちを否定しなくていい。
抱えたままでいい。
「私はこんな気持ちでいる」ということを自分自身は認めてあげましょう。
自分自身を支えられた分だけ、子どもを支える力も戻ってきます。
私は、娘の不登校に直面した時に「何とかしないと!」と意気込み、「どうすることもできない」と落胆し、「親としてこれでいいのか」と自分を責めました。
このブログに書いているようなことは当時の私は何ひとつできていなかったと思います。
だから私の心は「誰か助けて!」といつも悲鳴をあげ、「親なんだから私が頑張らないとダメ!」と気持ちを無視し続けました。
その結果、私は娘を責めてしまいました。
せめて、あの頃の自分の思いを私が聞いてあげられたら、娘をあんなに苦しめずに済んだのだろうな…と今はそう思います。
今、苦しさを抱えているお母さんへ。
どうか自分の気持ちに耳を傾けて、やさしく生きてください。

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