自分を大切にするってどういうこと?子育て中のお母さんへ伝えたい習慣

子育てをしていると、自分のことは後回しになりがちです。
「子どものために」「家族のために」と頑張るあまり、自分の心や体に目を向ける余裕がなくなることもありますよね。

でも、実は お母さんが自分を大切にすることは、子どもや家族を大切にすることにつながるのです。この記事では、

  • 自分を大切にするとはどういうことか

  • それができるとどんな変化があるのか

  • 子どもや家族への影響

  • 今日からできる具体的な方法

を、わかりやすくお伝えします。

目次

自分を大切にするとは?

「自分を大切にする」と聞くと、「わがまま」「自分勝手」と思われるかもしれません。
けれど、本当の意味はそうではありません。

自分を大切にするとは?心と体を整えること

自分を大切にするとは、自分の心と体が安心して心地よく過ごせるように配慮することです。

たとえば、疲れているときに休む、眠いときに眠る、頑張った自分を褒めてあげる。
そして一番大切なのは自分の思いに寄り添ってあげること。「しんどいな」「今日仕事サボりたい」などネガティブな思いにも「そんなこと考えちゃいけない!」と否定せず認めてあげてくださいね。

これらは「甘え」「わがまま」ではなく「セルフケア」です。
セルフケアは病気を防ぐためだけではなく、気持ちを安定させ「安心できる自分」をつくるための大事な習慣なのです。

小さな行動の積み重ねが大切

自分を大切にすることは、大きな特別なことではありません。
旅行に行ったり、贅沢をしたりしなくてもいいのです。
毎日の中で「ちょっとホッとできる時間」を持つこと。たとえば、子どもが寝た後に好きな本を数ページ読む、朝の光を浴びながら深呼吸する。そんな小さな行動が積み重なって、気持ちを支える力になります。

自分を大切にできるとどうなるの?

お母さん自身が笑顔になれる

自分を大切にすると、心に余裕が生まれます。
「今日はこれで十分」「よく頑張った私!」と思えると、自己否定や焦りが減り、自然と笑顔や穏やかな表情が増えていきます。

「そんなことで?」と思われるかもしれませんが、家事を一つ終えた後やお仕事をやり終えたときなど自分に「頑張ってる私。えらい!」と認めてあげてください。
「みんなやってるし…」など人と比べることなく無条件で自分の頑張りを認めてあげてください。
心が少し満たされるのを感じますよ。

子どもや家族へ良い影響がある

子どもは、お母さんの表情や声のトーンにとても敏感です。
お母さんが心穏やかに安心して過ごしていると、子どもも「安心な場所」と感じ、リラックスできます。
逆に、お母さんが疲れてイライラしていると、子どもも不安を感じ取り、家族で過ごす時間に緊張感が生まれてしまいます。
つまり、自分を大切にすることは「家族の心の安全を整えること」にもつながるのです。

無理に笑顔を作らなくても、穏やかに過ごしていることだけでも子どもにも優しい空気感が伝わります。

自分を後回しにしていませんか?

時間がないと感じるとき

家事、育児、仕事。やることが山のようにあって「自分の時間なんてない」と感じる方も多いでしょう。
一日があっという間に過ぎてしまい、「今日も何もできなかった」と思って眠りにつく夜もあります。
そんな日があってもいいと思います。

でもね。
ほんの数分の時間を作ることを許さない自分が心の中にいませんか?
「自分の時間なんか作れるわけない!」と厳しくする自分が心の中にいませんか?

罪悪感を持っていませんか?

「自分のために休むなんて、サボっているみたい」
「子どもが頑張っているのに、私だけ楽をしていいのかな?」
そんな罪悪感で、休むことさえ我慢してしまう方も少なくありません。

でも、休むこと・癒すことは「サボり」ではありません。
むしろ、お母さんの心と体を整えるために欠かせないこと。自分を大切にできるお母さんは、結果的に家族にやさしく接することができます。

子育て中のお母さんができる、自分を大切にする具体的な方法

ここからは、今日からできる具体的な習慣をご紹介します。

1日5分、自分の好きなことをする

どんなに忙しくても「5分だけなら」つくれることもあります。
コーヒーやお茶を温かいうちに飲みきる、好きな香りをかぐ、ぼーっと窓の外を眺める、好きな音楽を聴く、推しを愛でる、手帳を書く。
急いでやらなくてもいい家事を今日はやらずに、自分の時間にしちゃいましょう。

ほんの短い時間でも「自分に戻る」瞬間を持つことは、気持ちを整える大切な時間になります。

「できなかったこと」より「できたこと」に目を向ける

子育ては思い通りにいかないことばかり。
「今日も子どもにイライラしてしまった」「部屋が片づけられなかった」と、できなかったことばかりに目を向けると、どんどん気持ちが沈んでしまいます。
でも「ご飯を用意できた」「子どもの話を聞けた」「笑顔でおはようを言えた」そういう小さなことに目を向けるだけで、気持ちはふっと軽くなります。

人に頼ることを許してる?

「自分がやらなきゃ」と抱え込むと、心も体も疲れ果ててしまいます。
夫や家族にお願いする、友達に話を聞いてもらう、宅配サービスやお惣菜を活用する。家電ができることはお任せする。

「助けてもらうことは悪いことじゃない」と思えるようになると、お母さんの負担はぐっと減ります。

言葉で自分を励ます

お母さんは毎日、本当にたくさんのことをしています。
それなのに「私なんて」と自分を責めてしまうこともあるでしょう。
そんなときは声に出して、自分に言葉をかけてみてください。
「今日もここまでできたね」
「十分頑張ってるよ」
たった一言でも、自分の心に寄り添う力になります。

SNSの中の他人と比べず、今日の自分に寄り添ってくださいね。

おわりに

お母さんが自分を大切にすることは決してわがままではなく、子どもに安心感を与え、家族全体を笑顔にする力があります。
自分を大切にすることは、子育て中のお母さんにとって欠かせない習慣です。

  • 自分を大切にするとは、心と体を整えること

  • お母さんが安心して過ごせば、子どもも安心できる

  • 今日からできる小さな習慣で変わっていける

どうか忘れないでください。
お母さんが心穏やかに過ごしていることは、子どもにとって何よりの安心です。そんな場所で日常を過ごすことは心の成長に必須です。

あなたが今日、ほんの少しでも「自分のための時間」を持てますように。
そして「私自身を大切にしていこう」と思える瞬間が増えていきますように。

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この記事を書いた人

看護師・カウンセラー・シングルマザーです。

20歳の時に結婚、28歳子どもが6歳、4歳、2歳の時に元夫のDVで離婚。
末っ子長女は中学3年間不登校。当時の私は大パニックに陥り、娘の心を本当に傷つけました。

離婚後、介護職に就きながら准看護師資格取得。
32歳で新人看護師となり、総合病院の心療内科・内科・精神科の病棟勤務を12年間経験。その後、ホテルのような老人ホームで夜勤専従を5年間。この間、通信制の看護学校へ進学し正看護師の資格を取得しました。
現在は医療ケア児の看護とwebライターをしています。

2024年から不登校親の会「親の居場所」を月一回のペースで開催し、泣いたり笑ったりしながら不登校に悩むお母さん達とお喋りしています。

不登校からの学びやシングルでの子育てをしたこと、看護師としての経験は私を成長させてくれました。
そんな学びも含めて発信しています。

お時間があれば、下のリンクや「プロフィール」もどうぞ!

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