前編では「子育てにおける感情のコントロールの大切さ」と「第一歩は気づくこと」をご紹介しました。
後編では「感情コントロールができると…」というお話をご紹介します。
感情のコントロールができると家庭に起きる変化
親が落ち着いた感情で関わると、子どもは「安心」を感じます。
また、親自身のストレスも軽くなり、家庭の空気が穏やかになります。親の笑顔が増えることで、子どもも安心して自分らしさを出せるようなるでしょう。
子どもが安心して話せるようになる
親が感情をコントロールできると、子どもは「どんなことでも話して大丈夫」という安心感を持てるようになります。
なぜなら
・感情的に怒られずに耳を傾けてもらえる → 否定されない安心感
・落ち着いた態度で接する → 「安全な場所だ」と感じられる
・穏やかな雰囲気 → 自然に言葉が出やすくなる
などの効果があるからです。
科学的にも、子どもが安心感を持つと副交感神経が働き、心拍や呼吸が落ち着きます。脳の緊張がほぐれることで言葉が出やすくなり、自分の気持ちを表現しやすくなるのです。
緊張状態では自分の気持ちを話すことは難しいですよね。
この積み重ねが親子の信頼関係を強くしていきます。
親自身の疲れやストレスが減る
感情のコントロールができると、日々の子育ての中で「怒ってしまった…」という自己嫌悪や後悔が減ります。イライラを爆発させると、その瞬間はスッキリしたように感じても、後から罪悪感が押し寄せて余計に心が疲れてしまうのです。
また、怒りや不安といった強い感情は交感神経を刺激し続け、心拍数や血圧を上げます。これが積み重なると体も心も消耗しやすくなります。逆に、深呼吸や言葉の選び方で落ち着きを取り戻せると、副交感神経が働いてリラックス状態に戻りやすくなり、ストレス反応が和らぎます。
結果的に「感情に振り回される疲れ」や「自己嫌悪の疲れ」が減り、親自身が穏やかに過ごせる時間が増えるのです。
家庭の雰囲気が穏やかになる
親が感情をコントロールできると、家の中に怒鳴り声やピリピリした空気が減ります。子どもは親の表情や声のトーンにとても敏感なので、親が落ち着いているだけで安心感を得られるのです。
また、親が冷静でいると、子ども同士の小さなケンカやトラブルも大ごとになりにくく、家庭全体の空気が安定します。イライラが伝染して家族みんなが不機嫌になる「負の連鎖」も防げます。
親が感情を整えることは、家族の穏やかな雰囲気や心地よさを守ることにつながります。
完璧でなくていい
大切なのは「感情を抑えること」ではなく、「気づいて調整しようとすること」です。
失敗しても「ごめんね、言いすぎちゃった」とやり直せば大丈夫。親だって失敗することはあります。
その姿を見て、子どもも「感情と向き合う方法」を学んでいきます。
失敗してもやり直せる
感情をぶつけてしまったとしても、後から「さっきは怒りすぎちゃったね」「言い方きつかったね、ごめんね」と親の思いを伝えることで関係を修復できます。親が自分の間違いを認めてやり直す姿は、子どもにとっても「失敗しても大丈夫」「素直に謝ればいいんだ」という安心につながります。
「完璧にコントロールしなきゃ」と思うほどプレッシャーが増えて、かえってイライラが強くなることもあります。失敗も含めて「大丈夫」と思えると、気持ちがラクになり、家庭の雰囲気も穏やかになります。
親の背中から子どもは学んでいる
子どもは、親の言葉よりも「背中」から多くを学びます。
親がイライラしても深呼吸して落ち着こうとする姿、失敗しても「ごめんね」と素直に謝る姿、気持ちを切り替えて笑顔を取り戻す姿…。そうした日常の一コマが、子どもにとって「感情との付き合い方」のお手本になります。
完璧に感情を抑えられることよりも、「感情は自然に出るもの」「出てしまってもやり直せる」という姿勢を示すことが、子どもが自分の気持ちを扱える力を育む土台になるのです。
おわりに
感情をコントロールすることは、親にとっても子どもにとっても大切な学びです。
完璧にできなくても大丈夫。イライラした様子を子どもに見せてしまったら、その時の思いを伝えていきましょう。
許しあい、やり直すことができるのが家族です。
親が感情と向き合う姿を見せることは、子どもにとって「気持ちはコントロールできるもの」という安心感につながります。
それはまさに、子どもへの大切なギフトです。
まずは出来そうなことを一つだけ。小さな一歩から、自分の感情と向き合う時間を持ってみませんか。
前編でも書きましたが。
この記事を「子どものために」と読んでいただいてももちろん嬉しいのですが、まずはお母さん自身の心の安定のために活用していただけたら、もっと嬉しいです。
私は、お母さんの心を軽くすることが一番大切だと考えています。
前編・後編と長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
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